模試の判定は気にしない!予備校関係者が推奨する活用法とは?

よく耳にするのが、「まだ勉強してないから模試を受けない」というものです。しかし、それは全く逆です。成績を上げたいのであれば、なおさら模試は受けるべきなのです。

私からすれば、勉強していないことを言い訳に模試を受けないことを正当化しているにすぎません。傷つくことを恐れているだけでは何も変わりませんよ?

結果を出すのが模試ではない

今後の勉強方針を決める資料

模試を受けると、成績結果や分析結果通知が1ヶ月後くらいに届きますよね?模試の分析結果を見れば、「今の得意分野や苦手分野はどこなのか」「集団の中でどのくらいのレベルにいるのか」などを客観的に把握することができます。

例えば、苦手分野が発見できたのなら「それを克服するために積極的に取り組んでみよう」、勉強したのに成績が伸びないのなら「勉強のやり方が悪いのかもしれないから、先生に相談してみようかな」といった具合に、今後の学習方針の参考にすることができます。

そのためにも、模試は寝たりしないで全力で取り組んでください。「寝てたからしょうがないか」などの言い訳をしていたらいつまで経っても成績は伸びませんよ?

自分の現状を受け入れて改善できる人が勝利をつかむ

しかし、「ひどい結果だから見たくない!」といって、受け取らない人や受け取ってもろくに見ない人が多すぎです。自分の弱点や過ちを素直に受け入れて反省し、実際に行動に移せる人でないと、受験を制することは難しいです。

たしかに、ひどい結果だから見たくないという気持ちはよーく分かります。毎回毎回E判定とかだとメンタルやられますよね。親にバレようもんなら、「ちゃんと勉強しないからこんな成績取ってくるのよ!ゲームなんてしてないでちゃんと勉強しなさい!」と言われる始末。本当に何も勉強してないならまだしも、勉強したのにそんなこと言われた日にはもう嫌になってしまいます(笑)

でも、その悲しい事実をしっかり受け止めて、次に活かしてこそ効果があるのです。過去は変えられませんが、未来は変えられます。過ぎたことをくよくよ後悔している暇があるのならば、勉強してください。ひどい判定を取れば、「このままではマズイ…」やる気につながりますので、むしろ良いのではと思っています。まあ、私の場合はE判定ばっかりだったので次第にE判定に慣れてしまうほどでしたが(笑)

結果を出すのは模試ではなく本番

模試は、今のあなたの学力状況を客観的に把握して勉強方法を修正していく資料だとお伝えしました。いい判定を取って結果を出すのも大事ですが、それが主な目的ではありません。D判定だろうがE判定だろうが気にする必要はありません。「まだ勉強があまりできてないから…」という理由で模試を受けない人は、模試は結果を出すものだと考えているからではないでしょうか?

受験直前期は受験本番を想定してたくさん受けよう

判定を気にするのは本番3カ月前からで十分

今まで伝えてきた模試の活用法は、受験直前期(本番3カ月前程度)に入るまでの間ついてですが、受験直前期となれば話は別です。勉強をする時間が残り少ないのですから、勉強方針を修正している暇はありません。この時期になって初めて判定を気にしてください。最終的に志望校を決定しないといけないからです。ちなみに、私は最後の高3駿台全国模試でE判定なのに突っ込んでいきましたよ(笑)

受験本番を想定して受ける

模試をたくさん受けないと安心できない「模試大好き病」は、入試直前期に是非とも発症してほしいものです。受験本番を想定した問題演習をこの時期にたくさん行ってください。「慣れ」は、受験本番で自分の実力をどれだけ多く発揮できるかに直結します。できれば、実施元や会場が普段とは違う模試だとベストですよ。

また、問題を解くだけではなく、「トイレを済ませる」や「体調を崩さない」といった「100%の実力を出せるように準備する」ことも大事です。勉強することだけが受験勉強ではありません。体調管理も受験のうちですよ。

模試は良問揃いの問題集

さらに、成績や分析結果を見て終わりではなく、模試そのものも復習することをおすすめします。大手の模試は5000円近くもお金を取っているだけあって模試の問題は良問揃いですし、解説も非常に丁寧です。ぜひ受けっぱなしで終わらないようにしたいですね。

偏差値の罠

実は、高3のはじめての模試では高2のときと比べて偏差値が10くらい下がってしまう人も少なくありません。一体どうしてでしょうか?

そもそも、志望校判定の基準となっている「偏差値」とは、模試を受けた人全員の平均得点を50としたときに、あなたの得点はどのくらい平均から離れているかを表す値のことです。

同じ得点であっても、平均点が低ければあなたの偏差値は高くなります。もちろん、その逆も同じです。高3の模試になると、高3だけではなく浪人生も参戦してきます。偏差値が下がるのはこのためです。すでに1年間みっちり勉強してきた浪人生が混じれば必然と平均点はぐっと上がりますものね。

まとめ

模試は良い判定を取るために受けるのではありません。今のあなたの学力を客観的に把握して今後の学習方針を立てるときの資料だと思いましょう。判定を気にするのは、受験直前期で十分です。

広告
カテゴリー別記事一覧
広告
トップへ戻る