正しい勉強法と参考書を知れば3カ月で宅建に一発合格!

正しく効率的に勉強する方法さえ知れば、誰でも合格できるはずです。サクッと合格したい人はぜひ読んでみてください。

得点が明記されていなかったのですが、TACやLECの解答速報に基づく自己採点結果は40点(民法等11/14、法令制限5/8、税その他1/3、宅建業法19/20、5点免除4/5)でした。さすがに40点台だと試験日から合格発表までの約1月半を安心して過ごせますね。

合格率について

合格率が約15%というのはやや低いように思われますが、有象無象(勉強をほとんどしていない人、ノリで受けるような人も大勢います)の中での話です。きちんと勉強すればちゃんと合格ます。地頭の良さや運は関係ありません。大事なことはただ1つ。やる気を持って勉強できるかどうかに尽きます。

勉強方法について

いくら入門資格といえども、さすが士業なだけあって、それなりに対策しないと難しい試験だと感じました。テキストの内容をしっかり覚えていても、「ん、そんなもの書いてあったか?」という箇所や「そんなもの知らんわ!」とツッコみたくなる設問がいくつも見られました。とくに、主要分野の宅建業法では個数問題(合っている選択肢は何個かという形式)が最近増えてきていて、すべての選択肢について正しい知識を持っておく必要があります。

つまらなすぎて苦痛

民法等は実生活でも少し役立つ気がしたのでそこまで苦ではありませんでした。だがしかし、宅建業法と法令制限はつまらなすぎて苦痛で仕方なかったです。実生活に役立ちそうなことはほとんどなく、ただひたすら暗記していくだけの作業ゲーです。実際に不動産会社に勤めているような、宅建資格を取らないと仕事に支障を来たす人でないとキツイですね(本来はそういった方向けの資格なのでしょうけど)。

「そこまで細かく知っててどうするの?」って思うほど細かい知識も多く、覚えることに何ら意味を見出せませんでした。それでも、そこで嫌になって投げ出してしまってはゲームセットです。

勉強期間はだいたい3カ月ほど。もちろん、良い教材を使って効率よく、高いモチベーションを保って勉強し続ければ、より短期間でも十分合格圏内にたどり着けるはずです。

宅建業法を重点的に対策!

民法等は、民法・借地借家法を重点的に、区分所有法や不動産登記法は簡単におさえておく感じでいいでしょう。民法は10問前後毎年出題されるので無視できませんし、借地借家法は範囲が狭いうえに2題も出題されるのでコスパが良いです。さらに、FPを受験した人には馴染みが深い分野ということもあります。

宅建業法は、徹底的に準備した方がいいです。配点が全体の4割を占めることと、個数問題が増加しているためです。まあ、範囲もそこまで広くはないですからね。といっても、「監督処分や罰則の内容を全て覚える」必要はないですよ(笑)。おとり広告違反(監督処分○、罰則○)や取引態様明示義務違反(監督処分○、罰則×)、免許なしで営業した場合くらいを知っておけば十分です。

法令制限は、学習する意味を感じられず、非常につまらない分野でした。「農地法」、「国土利用計画法」などコスパのよい法律から学習し、余裕があれば「土地区画整理法」、「建築基準法」、「都市計画法」など毎年出題される法律に手を出しましょう。この分野は深入りしないことが鉄則です。配点は8点しかないですし、そもそもキリがないですからね。

その他の知識(土地・建物、統計、税などなど)は簡単に点が取れる「統計」以外は、法令制限と同じく深堀りしないことが肝心です。頻出の分野をおさえておくだけにとどめるのが賢明です。こちらもキリがないですから。

改正内容はよく狙われる!

改正された内容について問う問題は意外とあります。逆に言えば、改正された内容をしっかりおさえておけば、そこを得点源にできるということです。

教材

TAC出版の「わかって合格るTAKKEN士」シリーズを使いました。さすが資格学校最大手のTACなので、勉強効率のよいところが抽出されている気がしました。

立法目的や条文の趣旨などが簡単に解説されていて、「なぜそういう規定なのか」ということを理解して覚えやすかったです。語呂合わせや「比較・類似の視点」が多かったのもポイントでした。「受験者必読!3ヶ月で宅建に合格した効率的な暗記法とは?」でお話しした通りのポイントをおさえてくれている参考書といえます。重要な点が、太字や赤字などで段階別に分けられているのもよいですね。

また、過去に本試験で選択肢として出題された内容がふんだんにテキストに盛り込まれていて、何年に出題された内容かが一目で分かるようになっています。

宅建試験は過去問の攻略が非常に重要です。範囲が膨大なので全てを学ぶことはほぼ不可能といっていいでしょう。そこでポイントとなるのが「試験に頻出なところを覚える」です。それには、過去問を分析することが一つの近道なわけですね。テキストを一通り覚えることでかなり過去問対策もできるのは非常に助かります。

分からない問題に出会ったら

  1. 常識や立法目的から考える
  2. 「必ず」「30日」などの限定ワード
  3. 引っかけに注意

合っているもの(誤っているもの)を1つだけ選ぶ場合は、消去法で解いていくのが基本です。そこで、分からない問題に出会ったときは上記を意識して解きましょう。

常識や立法目的から考える

例えば、宅建業法は「宅建業者を規制して顧客を守る法律」なのですから、顧客が不利になるような規定はないはずです。それならば、顧客が不利になる内容を含む選択肢は正しくない可能性が高いですよね。例えば、素人の客が同意しているからといって、必要なプロセスを無視してよい理由にはなりません

また、とくに土地や建物などの知識は常識で解ける問題が多いです。「普通はこうだよね」という感覚を忘れないようにしましょう。

限定ワードに注意

「必ず」「絶対」「のみ」「全て」といった限定ワードは要注意です。世の中に「絶対」、つまり一切の例外もないということはそれほど多くありません。「確かに普通はそうだけど、例外もあるよね。だから、絶対じゃないよね。」な感じで×になることがよくあります。反対に、そのような限定ワードがなければ、変に考えすぎずに普通に考えれば問題ありません。

また、30日以内といった「数字」も限定ワードの1つです。問題作成者からすれば、誤りの選択肢を作りやすい箇所であるといえるからです。本当は「30日以内」のところを「60日以内」とするだけで、誤りの選択肢を作れますからね。お手軽です。

といっても、条文の数字が違う(第35条ではなく第34条が正しいなど)というケースは、宅建業法の35条と37条以外はまずないと考えていいです。もし、正しい選択肢がどれか迷ったら、数字など明らかに間違いと判断できるワードを含む選択肢を選ばないのも一つの手です。

引っかけに注意

同意と通知許可と届出
「しなければならない」のか「努めなければならない」のか
・8種制限が適用されている状況か
・免許返納先は免許権者になっているか

などなど…

こういったケアレスミスには要注意です。「あれ?」と思ったら引っかけに注意してみてください。一度時間を空けてからもう1度見てみると、意外と気づくものですよ。

理解して覚えることで効率アップ!

ただ丸暗記するだけでは、なかなか定着しません。暗記の鉄則は「理解すること」です。といわれても、イメージしにくいと思いますのでいくつか例を挙げてみました。

宅建業法

宅建業者の免許替えは必須なので有効期限も伸びますが、宅建士の登録の移転は任意なので免許の有効期限は変わりません。ちなみに、登録の移転と宅建証の書き換え申請は別物です。それぞれ申請する必要があります。

法令制限

・法令制限の階数制限は基本的には地階を含みます。ただし、日影規制や準防火地域などは地上階のみです。日影規制については、地上階しか「影」に関係ないですからね。

・法令制限において、何平方メートルや何mのような「○○より広い、高い」ときは以上」ではなくて「超」が多いです。
※例外:開発許可で許可が必要な面積要件、国土利用計画法の届出面積など

国や都道府県が行うときは、「普通は許可が必要」のものであれば「届出または知事との協議が成立」でよく、「普通は届出が必要」ならば「届出は不要」に要件が1段階緩和されると考えるとよいです。

※ただ、農地法3条の許可(知事ではなく農業委員会が実施)や同法4,5条において道路など(医療施設、学校などは除く。2017年10月現在。)は許可不要

※国土利用計画法については、他の法令制限と異なり、国や都道府県以外にも市町村が当事者の場合も当てはまる

民法等

【復代理人を立てられる条件】
・任意代理では、「あなたにお願いしたい」から代理を頼むわけですから、簡単に復代理を認める訳にはいきませんよね。反対に、法定代理では、別に「あなたにお願いしたい」わけではないので、いつでも復代理人を立てることが出来ます。

【債権譲渡】
・債務者は、債権者が誰か知らないと債務を履行できませんよね。債務者が承諾するときは、譲渡人(元債権者)でも譲受人(現債権者)でもよいわけです。既に債務者は知っているからです。反対に、通知するときは譲渡人でないといけません。譲受人では、嘘をついている可能性があるからです。

【代位弁済】
・過剰な取り立てを行う恐れがあるので、債務者が反対している場合は代位弁済できません。(利害関係ある場合や法定代位などは除く)

【相殺】
・不法行為による債権を受動債権として相殺できるとしてしまうと、相手を殴ってもオッケーになってしまいますよね。(※自動債権として相殺することはできます)

…など、こうやって理解すれば、丸暗記しなくて済むと思いませんか?

最後に

宅建試験を効率的に乗り切る方法についてお伝えしました。しかし、一番大切なのは「モチベーション」です。「絶対に受かってやる!」という気持ちを常に持って頑張ってください!

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