もくじ
AFP取得に使った教材
FP2級の次にAFPを取得するために、TACのAFP認定講座(技能士過程)を受講しました。FP2級を取得した人だけが受講できる通信コースですが、費用は2万円強と比較的安価で済みました(※他にもAFPになる方法はあります)。
2級・AFP対策用のテキストが家に送られてきましたが、こちらの方がさらに分厚かったですね…(A4 200ページ強×6冊)。その分、みんなが欲しかったシリーズよりも詳しく書かれていて、理解は進みました(試験対策上ムダな内容も多数ありましたが)。ただ、図が少なく活字ばかりで、白黒印刷でした。まさしく資格用のテキストという感じですね。
ちなみに、AFPは一般的なテストとは異なり、提出する提案書で採点されます。といっても、提案書の書き方というテキストに記入例や提案書のポイントがご丁寧に書かれているので、時間はかかるものの、提案書は簡単に仕上げることができます。付属のDVDを見る必要もありません。それよりも、キャッシュフロー表を記入する大元のExcelデータや、顧客の資産状況などヒアリング結果の内容(課題の問題文に記載)をExcelで予め表として作って欲しかったですね。ただ問題文にあるヒアリング内容をExcelに書き写すだけでしたから。
CFP資格試験について
「不動産運用設計」「ライフ・リタイアメントプランニング」「相続・事業承継設計」を受けましたが、どれも約9割ほど取れました。「お高いTACの講座を使ったこと(DVDなし)」「AFP知識がしっかりあること」「宅建を取っていたこと」のためか、試験勉強期間は約1カ月半。100時間程度くらいでした。「落ちようがないけども、AFP・FP2級のようにゴミみたいに簡単でもない」という感じでしょうか。
毎回似たような問題しか出てこない
50問全て4択の択一式で、個数問題がないため、試験としては易しい出し方でしょう。さらに、「計算問題は毎回似たようなもの」「暗記問題の論点を頻出なものが決まっている」ため、過去問対策が何よりも大切です。使いまわしに近い問題もよく見られるほどですから、過去問の精選問題集などを積極的に活用することが時間短縮のポイントといえます。
また、FP2級と同じように、「4択なので迷ったら何か書いておく」「適切or不適切のどちらを選ぶのか」「マークミス」には気を付けましょう。
ちなみに、「ライフ・リタイアメントプランニング」は、時事問題が多いです。FPジャーナルなどを活用しておさえておくことをおすすめします。
計算問題が多く、時間不足に注意
ただし、計算問題が非常に多いため、速く正確に集中して解く練習が必要となってきます。とくに、全ての問題文を読まないことが大切です。「何を求めるのか」「考慮しないといけない条件」「必要な計算式」だけをサクッと確認する程度にしましょう。事前に似たような問題を演習していれば、「考慮しないといけない条件」や「ケアレスミスしやすい点」はすぐに検討が付くはずです。
特例の条件を満たすかよく確認
相続税の計算など「気にすべきことがたくさんある場合」は、1つ1つ落ち着いて確認するクセをつけることが大切です。どのような条件や制度があるのかを網羅的に把握しておくことが必要といえます。また、特例などの条件はすべて満たしているかよく確認しましょう。
例えば、贈与税の特例税率では「受贈者が贈与年の1/1時点で20歳以上か」「贈与者は直系尊属か」などですね。これらの条件をよく確認しないで、「特例税率を使える」と思い込んで計算すると失敗します。
生前贈与加算では、「相続開始前3年以内の贈与があるか」「相続または遺贈で財産を取得しているか」などを確認します。
他の選択肢を考えてみる
ちなみに、時間に余裕があれば、どう計算したら他の選択肢が導かれるのかを考えてみると、ケアレスミスを見つけやすくなります。例えば、相続 2018年①問25。短絡的に基礎控除分の6000千円で2番を選ぶのではなく、「どうして3番の11000千円が出てくるんだろう…」と考えを巡らせると、死亡保険金の非課税枠の増加にも気づけるはずです。
電卓のメモリー機能や累乗機能を使いこなす
計算結果を書き写すと、手間が生じるだけではなく、書き写しミスや読み間違いといったケアレスミスを犯すリスクがあります。そこで、電卓のメモリー機能(M+ M- MR MC)を活用しましょう。FP試験では、使用できる電卓に制限がありますが、メモリー機能を使うことは認められています。
また、「×」「×」と「×(乗算)」を2回だけ押すと、累乗モードになる電卓があります。1.01「×」「×」「=」と押すと、1.01の2乗が表示され、もう1度「=」を押すと、3乗、4乗…となります。ぜひ、お手元の電卓で試してみてください。とくに、「ライフプラン」のキャッシュフローで効果を発揮しますよ。
計算問題も知識問題も配点は同じ
配点はどの問題も同じですから、「コスパの良い問題」から解くのが鉄則です。(1)速く解ける知識問題→(2)設問数の多い計算問題→(3)設問数の少ない計算問題の順に解いていきましょう。出した答えと選択肢が一致しないなど、計算問題で詰まった場合は、潔く飛ばすスピード感が大切です。