駿台と河合塾の違いとは?知っておきたい予備校の真実を関係者が暴露

予備校

「小規模校舎はやっぱり不利なの?」「予備校のライブ授業ってどこがいいの?」「駿台と河合塾ってどっちがいいの?」など、予備校選びで気になることは多いはず。

そこで、予備校に実際3年間通っていたチューターとして、客の立場と従業員の立場の両方を理解している(はずの)私が、予備校のリアルを赤裸々に語ります。この事実を知らないと後悔するかもしれませんよ?「予備校に通ってみようかな…」と思っている方は、必見です。

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疑問1 小規模校舎は不利なのか

メリット サポートが手厚い

小規模校舎は、生徒の人数が少ないことが特徴です。講師やチューターも、1人1人の生徒に細かくアプローチしやすくなるので、きめ細かいサービスの提供ができるのは本当です

1クラスに50人も100人も生徒さんがいらっしゃると、仕事をこなすことに精いっぱいです。しかし、20名程度の少人数であれば、それは十分可能です。アットホームな雰囲気が好きな方にはおすすめですね。

デメリット1 なかなかいい講師がいない

予備校の説明会の担当者などに聞いてみても、「持ち回りで担当しているのでいい講師がこないことはありません」「合格成績が物語っています」などで終始します

しかし、実際のところ、生徒から人気の高い講師は、大規模な主力校舎を担当することがほとんどです。「講師の自宅から近い」「通勤の途中にある」「特段思い入れがある」校舎でない限り、人気のある講師は小規模校舎に足を運んではくれません。あるとすれば、夏期講習やイベントといった短期の授業です。時間は有限ですから、「人気のある講師は、生徒数の多い大規模校舎で授業をしてもらった方がいい」ことは言うまでもないですよね。

デメリット2 設置コースが少ない

全員を対象とする基本的なコースは一通り揃っていますが、時間帯が1つしかなく自由度が低いのが難点です。また、大学別のコースや医学部専門のような希望する人数が少ないコースはそもそも設置されていないことが多いです。設置したところで、生徒が数名では赤字待ったなしですからね。

疑問2 ライブ授業の良さはあるのか?

疑惑1 適度な緊張感がある

確かに学校の授業と同じ感じですから、ほどほどの緊張感もあってメリハリも付きます。ですが、その環境に慣れてしまえば、寝る人は簡単に寝てしまいます。その環境に慣れていないからこそ緊張感があるわけで、慣れてしまえばあっという間です。中には、生徒が授業中に寝ていると怒るような講師もいますが、9割方の講師は寝ていても起こしてくれません。そのまま放置プレイです。そして、徐々に授業についていけなくなっていくのです。結果、ただ大金をドブに捨てることになります。やっぱり、勉強をちゃんと受けるという能動的な姿勢が大切です。

疑惑2 授業が双方向に展開する

ライブ授業というだけあって、授業が双方向的なのは確かです。動画配信や書籍のように一方向ではありません。授業を聞いている生徒がしっかり理解できているか、状況に合わせて臨機応変に講師が授業できます。といっても、我関せず淡々と授業をする講師も意外と多いです。全然人気ではない底辺の講師などの場合は全く期待しない方がいいですね。彼らにそういった柔軟に授業を展開する能力は備わっていませんから

大手予備校の講師となれば、飲み代目当てに適当に教えるような大学生ではなく、みな職業講師です。それでも、授業が下手すぎて生徒が内職している授業って結構あるんですよ?小規模校舎では。給料泥棒もいいとこですが、正論言うと逆ギレする非常識な講師も多いので困ったものです。

疑問3 駿台と河合塾の違いは?

どちらも大手だけあって基本的なサービスや値段、教材の質、合格実績なども大きくは違いません。そこで、予備校大手である駿台と河合塾の細かいサービスの違いについて簡単にお話しします。

添削の河合塾

河合塾の特筆すべき点は、何といっても添削指導の多さです。ある英語の授業では1年に60回以上も添削の機会が授業内であります。当然料金は無料。駿台をはじめ、多くの大手予備校ではここまで添削指導は充実していないでしょう。どの予備校も質問という形で講師に添削を見てもらうことはできますが、金にならないのに時間のかかる添削をしてくださる講師はなかなかいません。断られてしまうことが意外と多いです。とくに、英語や現代文などの教科は人に見てもらうのが一番効果的ですので、添削指導をたくさんしてくれるのはありがたいことですよね。

1コマ90分の河合塾、50分の駿台

駿台は、基本50分授業なので集中力が持続しやすいことが特徴です。人間の集中力は45分くらいと言われているので、ちょうどいい長さといえます。一方、河合塾の授業時間は1コマ90分以上です。「大学の授業が1コマ90分以上が多いこと」「入試の試験時間が120分程度と長いこと」から集中力の養成につながると謳っています。しかし、入試という大一番に途中でやる気がなくなる人はなかなかいないでしょう。それに、問題を解くときの集中力と授業を聞くときの集中力とでは別問題のように感じますし、それは模試でたくさん練習すればいいだけのことです。また、大学の授業時間を今から気にする必要性はまるでありません。ぶっちゃけ、大学の授業を全て真面目に聞いている人なんてなかなかいませんよ(笑)

座席自由制の河合塾、座席指定制の駿台

校舎によって異なるかもしれませんが、一般に河合塾は「座席自由制」、駿台は「座席指定制(頻繁に席替え)」となっています。どちらがよいかは一概には言えませんね。座席自由制のメリットは、当然お気に入りの席を毎回陣取れることです。「空調を直接浴びない位置」「板書が見やすい位置」「教卓から遠い席」などなど…自分の好きな席を選べます。ただ、いい席を取るために毎回早く来る必要性に駆られるのがデメリットですね。座席指定制の良い点・悪い点はその正反対というわけです。

河合塾のフェローシステム、駿台のCL

分からない問題を講師以外にも気軽に質問できるサービスとして、河合塾では「フェローシステム」、駿台では「クラスリーダー(CL)」が提供されています。サービス内容自体に違いはあまりありませんが、私としては河合塾に軍配が上がると思います。

「クラスリーダー」は現役の大学生(要はバイト)が担当するのに対し、「フェローシステム」は専門の担当者が応対します(※校舎によって違いはあります)。さらに、クラスリーダーは午前中や昼間はいません。そりゃ、現役の大学生ですから大学の授業がありますものね。また、彼らは質問対応以外にも業務をたくさん抱えています。ですから、「長時間の質問ができない」「時間帯によっては質問を受け付けてくれない」「答えられない問題が多い(文系のクラスリーダーに物理の質問は答えられません)」のが難点でしょうか。

その点、フェローシステムは専門の担当者が応対してくれるので、そのようなデメリットは起きにくいといえます。ただ、予約が必要なケースが多い」「担当者と年が離れていること」から、クラスリーダーのように気軽に行けないことが難点ですね。しかし、いずれにせよ講師に質問することが基本であることをお忘れなく。

理系の駿台、文系の河合塾は本当か?

一度くらい耳にしたことがあるかもしれません。河合塾の関係者によれば、「その噂を信じた理系の生徒が実際に駿台に流れ、その絶対数の差が実績の差に結びついてしまっている側面は否定できない」とのこと。ただ、個人的にはそのような噂はガセだと感じます。河合塾が文系に特段強く、理系に特段弱いわけではありません。きちんと勉強すれば、どちらに通ったとしても、受かる人はちゃんと受かりますからね。

最後に

というわけで、大手予備校の疑問3つについて「リアル」をお答えしました。参考になれば幸いです。

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